書評「ノンフィクションはこれを読め! 2013 - HONZが選んだ110冊」感想

 

ノンフィクション書籍紹介WebサイトHONZの書評をまとめた本

http://honz.jp/

 

小説・ビジネス書以外の教養本も読んで読書の幅を広げたい、でも何を読んだら良いか分からない、そう思っていたので読んでみた。

ジャンルとしては、歴史・文化・事件・テクノロジー・サイエンス・アートなどの書評が各1~3ページずつ。

既に読んだことがあったのは110冊中、「統計学が最強の学問である」「オタクの息子に悩んでいます」「未来の働き方を考えよう」の3冊。

 

  • アフリカの大量虐殺に対する世界の無関心を描いた「なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか」
  • 北朝鮮の収容所から国外逃亡するも韓国社会に適応できなかった男を追った「北朝鮮14号管理所からの脱出」

のようなハードな本から、

  • 「孤独なバッタが群れるとき」「アリの巣の生き物図鑑」のような昆虫の生態
  • 変人映画監督 園子温の半生記「非道に生きる」のような下ネタ?

などまで、教養の分野の幅広さ・奥深さ、そしてそれを究めようとするHONZの読書バカな人達の好奇心の強さをひしひしと感じた。

僕も、人に読みたいと思ってもらえるような書評が書けるよう、文章力・視野の広さをもっと身に付けたいとも思った。

 

読みたいと思った本をいくつか。

 

「世界でもっとも強力な9のアルゴリズム

検索エンジン公開鍵暗号・誤り訂正符号・データ圧縮・データベースなど、パソコンやインターネットを扱う上で必須の技術が、素人にも分かりやすく書かれているらしい。復習のためにも読みたい。

 

「謎の独立国家ソマリランド

内戦のため、世界で最も危険な地域ソマリアの隣にある、なぜか平和な民主主義国家ソマリランドのルポ。なぜこの国が平和で独立できているのか、書評の中には書かれていないのでとても気になった。

 

「これが物理学だ!マサチューセッツ工科大学「感動」講義」

力学、気圧・水圧、光、音、電気・磁気など、NHK Eテレ「MIT白熱教室」の面白実験講義を書籍化したもの。教育番組「考えるカラス蒼井優の実験を見ていても答えが全然分からず、子供にしめしが付かないので、読んでおきたい。

 

「ゼロからトースターを作ってみた」

大学の卒業制作にパンのトースターを作った青年の奮闘記。「ゼロから」というだけあり、鋼鉄・断熱材用の鉱物・プラスチックなどを鉱山等から採取するところからスタートするという部分が、バカバカしくも真摯で笑える。