教養本「世界を変えた10冊の本」池上彰著 感想
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/02/07
- メディア: 文庫
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池上彰氏が、現代の世界で起こっている出来事を理解するために役に立つ本として選んだ以下の10冊の本(主に宗教・経済・科学の分野)を、分かりやすく紹介した教養本
- アンネの日記 アンネ・フランク著(歴史・宗教)
- 聖書 (宗教)
- コーラン (宗教)
- プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 ウェーバー著(経済・宗教)
- 資本論 マルクス著(経済)
- イスラーム原理主義の「道しるべ」 クトゥプ著(宗教)
- 沈黙の春 カーソン著(科学)
- 種の起源 ダーウィン著(科学)
- 雇用、利子および貨幣の一般理論 ケインズ著(経済)
- 資本主義と自由 フリードマン著(経済)
■感じたこと
池上さんはTVでも自分の主張をせず、ある事柄について良い面と悪い面があることを伝えるよう心掛けているとのことだが、この本でもその姿勢は変わらない。
10冊の本はそれぞれ、世界の人達を豊かな方向に進めたり、弱者の権利を向上させたりという「光の面」もあれば、一方で別の視点から見ると、不利益を受ける立場の人がいたりする「影の面」があるのだということが徹底して書かれているのが印象深かった。こういった視点を常に持たねばと思う。