Mr.Children論

7/19(日)
ヤフオクドームのMr.Childrenスタジアムツアー未完へ。
Mr.Childrenのライブは14年ぶり。
最新アルバム「REFLECTION」の曲が半分ちょっとくらいだけど、それ以外は大盤振る舞いで、懐かしいあの曲も、僕の人生を支えてくれたあの曲もやってくれて、大変楽しめた。
Mr.Childrenは、二十数年前からずっと一番好きなミュージシャンだけど、どんなところが好きで、なぜずっと好きでいられるのか、をこの機会に、テンションの高いまま書いてみる。
 
Mr.Childrenの魅力は、(1)桜井和寿のルックス、(2)歌声、(3)メロディー、(4)歌詞だと思うのだけど、他のミュージシャンとの差別化要因として僕にとって最も重要なのは(4)歌詞。
 
僕が一番特徴的だと感じるのは、ラブソング・社会派メッセージソング・内省的な歌いずれにしても、歌詞の中で、愛・夢・希望などの「綺麗ごと」とされるものと、弱さ・諦め・欲望・劣等感などの人間の醜い面の両方を、1曲の中で表現したものが多いところ。
1曲の中でマイナスからプラスへ転じるドラマ性があるところに感動させられるのではないかと思う。
たぶん、どちらか一面的な歌ばかりだったらこれほど響かないことだろう(少なくとも僕は「綺麗ごと」だけの歌詞には物足りなさを感じる)。
 
人間誰しもダメなところがあって悩みを抱えていて、だからこそお互いの気持ちを分かり合えたり、一緒に助け合えるんだ、というテーマが多くの曲に込められている気がして、日常いろいろ考えすぎてしまう自分のような人間には救いになるのだ。
 
でもたぶん、20年間ずっと好きでいられる一番の理由は、大学時代、音楽に興味を持った最初の頃に好きになったミュージシャンだからだと思う。
誰にとっても、青春時代に聴いていた音楽は一生特別なものなのだろうから。
(もっと言うと、年を取ればとるほど感受性は失われていくし、自分より年下のミュージシャンの歌う歌詞には感動しにくくなるはず)
 
大学時代「es」「星になれたら」に励まされて走り続けたこと、
就職してから「終わりなき旅」「Any」「彩り」を聴いて仕事に頑張ってたこと、
結婚式の時、熟考した結果「Simple」だけをBGMに使ったこと(他の好きな曲はあまり結婚式にふさわしくない)、
子供ができて「HERO」「タガタメ」を聴いて父親として考えさせられたこと。
 
そんなふうに、僕の人生のところどころで、BGMとなっていたり、口ずさんでいたり、頭の中でヘビーローテーションしていたりした曲たちがたくさんあり、その年月を共にしてきたことで特別感を感じてしまうのだと思う。
僕は、たまたまそれがMr.Childrenだったけど、誰にでもそんなミュージシャンはいるんじゃないだろうか。
 

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