大河ドラマ「花燃ゆ」第2話「波乱の恋文」


NHK大河ドラマ「花燃ゆ」

 

大河ドラマ「花燃ゆ」第2話「波乱の恋文」感想。
一般向けドラマとしては主人公の文に共感できて面白いと思うのだけど、歴史ヲタクとしては少々物足りなさを残す内容。

 

僕も、NHKや制作側の事情もそれなりに分かっているつもりなので、

  • 小田村伊之助(大沢たかお)が上半身裸で剣の稽古をする女性向けサービスシーン
  • 吉田寅次郎(松陰)脱藩時、主人公の文は9才のはずなのにもう井上真央

とかは、最近の大河ドラマのお約束みたいなものなので、仕方ないかなとは思う。

 

伊之助と姉を思いやる文の健気さには感動したし、これはこれで良い。

 

一方、主役は文なのでこれも仕方ないとは思うのだけど、萩での話に重心を置くあまり、吉田寅次郎が脱藩を決意する過程のドラマが省略されてたのは残念。
友人と東北視察の旅に出るという約束を守るため、死を覚悟して脱藩したエピソードは、吉田寅次郎という男の常軌を逸した生真面目さを伝えるためと、

「男子たる者、約束をしたら何が何でも守らなくてはならない」

という教訓話として、きちんとやって欲しかった気はする。
(ちなみに、僕はこのエピソード、小学生の頃に少年ジャンプのボクシング漫画「リングにかけろ」で読んで知りました)

 

とは言え、長州主役の大河ドラマなんて次にやってくれるのは20年後くらいのはず。 なので今年は、ドラマはドラマとして楽しみつつ、吉田松陰関連本を読んで省略された部分を脳内補完していこうと思う。