大河ドラマ「花燃ゆ」第1話「人むすぶ妹」


NHK大河ドラマ「花燃ゆ」

 

大河ドラマ「花燃ゆ」が期待以上に僕好みだったので感想を書く。
まずは第1話「人むすぶ妹」。


第1話は、吉田寅次郎(松陰)周囲の人間関係、彼の魅力を紹介するとともに、視聴者へ向けての教訓が散りばめられていたと思う。僕が共感したのは、吉田寅次郎の以下の言葉。

「本は文字ではない。本は人じゃ!」
「本を開くといろんな国・時代の人の考えに触れることができる。自分と同じように悩んだ『誰か』が様々なことを教えてくれる。そして、生きることに迷っているのは自分ひとりじゃないと気付かせてくれる。」

僕が30代からいろんな本を読み出した気持ちを代弁してくれているように感じた。日常生活や仕事の中で出会ってお互いの考えを理解しあえるほど深い関係性を築くことのできる人には数に限りがあるし、付き合う人間の種類には偏りが出てしまう。でも、多くの種類の本を読めば、たくさんの考えを知ることが出来る。だから僕にとっては、本を読むということは、人間を豊かにすることに通じると思うのだ。


そして、「人はなぜ学ぶのか?」という問いに対する、吉田寅次郎と小田村伊之助の答えにも感銘を受けた。

「職を得るためでも出世のためでも尊敬されるためでも、与えられた役割を果たすためでもない。己を磨き、世の中で為すべきことを見つけ、この国の役に立つために、学びたい」

 

「志」を持って生きることの大切さを教えてくれるから、僕は幕末好きなのだ。今回の大河「花燃ゆ」は吉田松陰の妹が主役なので、恋愛やイケメンも売りのようだが、僕は松陰先生や塾生たちの「志」のドラマを観続けたい。それを期待させてくれる第1話だったと思う。


http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/story/story_01.html