自己啓発本「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」感想
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
- 作者: ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠裕子
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 2010/03/10
- メディア: ハードカバー
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Eテレで放送していた「スタンフォード白熱教室」教授による自己啓発本「20歳のときに知っておきたかったこと」を読んでの感想。
彼女の講義は、ブレインストーミングやゲームを取り入れて、ビジネス発想力を鍛えるとても面白いものだった。
授業の課題は、
- 斬新なアイデア出し役・肯定役・否定役・仕切り役など、役割分担を決めてブレインストーミングする。
- トランプをチーム間で取引して集めるゲーム(企業のM&Aや、途中でルールが変わることを経験)。
など、斬新なものばかりで面白かった。
また、教授が学生たちの意見を否定せず、褒めてアイデアを広げようとするのが印象的だった。
この本でも「自由な発想」「問題があるところにこそチャンス」「ルールに縛られるな」など、アメリカ的思考のすすめが述べられている。
感想・印象に残ったこと
- 日本の教育が「ルールを守る」ことを最優先で教えられるのに対し、米国では「ルールを自分の有利なように変える」ことが尊ばれるということ。何でもかんでも米国が優れているとは思わないが、世界で勝つためには真似すべきところは学ばないといけないんだろうな、と感じた。
- 失敗は学習・成長のプロセスで必要なもの。失敗したことがないとすれば、それは十分なリスクをとっていないから。自分の身に置き換えて考えると、これまでの人生、仕事もプライベートも大きな失敗も無く無難に生きてきたけど、そのためにもっと大きな成功やスキルアップを逃しているのではないか、と指摘されている気がした。
- ブレインストーミングで大事なのは、「アイデアに悪いものなどない」「他の人のアイデアを発展させる」というルール。
- リスクには身体的・社会的・感情・金銭的・知的リスクの5種類あり、各リスクの重みづけは人により異なる。自分にとって一番苦手なのはどのリスクかを認識するのが大事。
- 仕事とするのに最もふさわしいのは、スキルと情熱と市場が重なる場所。
- 講義で行ったゲームの中では、利己的な行動をしたチームは自滅し、他チームと助け合った方が良い結果となった。現実の企業も同じ。