映画DVD「告白」感想

告白 【DVD特別価格版】 [DVD]

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ストーリーは「娘を殺された母親(中学校教師)が犯人(教え子)へ復讐する話」。
小説同様、映画もサスペンスとして素晴らしいし、映像も衝撃的。

自分が感じたこの作品のテーマは、
「母が子を愛する母性」「子が母を慕い求める気持ち」「罪を犯した同級生を断罪する正義感」
それらが強すぎたり、少し方向性がずれていたりすると、他の人間を憎み傷つけても平気になってしまう。残酷になってしまうんだということ。

そして、小説「告白」が秀逸だったのは、
物語の主観(語り手)が章ごとに変わり、読み手に与える情報を小出しにすることで、登場人物の善悪の印象が途中でコロコロ入れ替わる(読み手の価値観を揺さぶられる)ところ。
それに加えて、映画のラストは小説と少し違い、先生の復讐がどこまでホントなのか複数の解釈ができるようになっている。

読後・視聴後の後味は良くはない。
でも、登場人物の言動やストーリー展開が綺麗に矛盾なく収まっていると思うので、そういった点では、自分の中ではスッキリする作品。

※アイドル情報としては、生徒役で橋本愛能年玲奈(あまちゃんコンビ)が出てます(能年さんはセリフがないチョイ役ですが)。