秘密

今まで何年間もずっと秘密にしてきたのだけれど、彼らがとうとう真実にたどり着こうとしている。
その話題になると毎回、僕が嘘をついているのではないかと問い詰められる。
もう限界なのだろうか、、、

 

隠し事をしていることに罪悪感を感じることもあるが、これも彼らのためを思ってのこと。

知らなくても良い真実というものも、この社会には存在するのだ。

 

もし、揺るがぬ証拠を突きつけられたなら、何年間も騙し続けてきた罰は受け入れるつもりだ。
でもその時までは、しらを切って嘘をつき続けるのが僕の使命。
悪あがきかもしれないが、せめてあと数日間だけでも、秘密を守り抜かなくては。

 

そう、「サンタさんの正体」という、子供達の世界観を崩しかねない大きな秘密を、、、